連続増配株の長期投資で収益率を上げる

収入源を作る
この記事は約9分で読めます。

こんにちは、ヒデです。

私は、高配当株投資で配当収入を増やしています。

今回の記事では、「高配当 × 連続増配株」の魅力と銘柄についてご紹介します。

ヒデ
ヒデ

この記事を読んでほしい人

  • 高配当株投資に取り組んでいる初心者の方
  • 効率よく配当収入を増やしていきたい方

この記事では個別企業名を記載しますが、特定の銘柄を推奨したり、将来の投資成果を保証するものではありません。

銘柄や投資時期などの決定については、ご自身で判断をお願いいたします。

連続増配株とは

「連続増配株」とは、長年に渡って増配を続けている株式(企業)このことです。

いずれの企業も、2020年のコロナ感染症で経済が不安定な中でも増配している、業績の安定性や成長性に優良な企業である場合が多いです。

今回の記事では、無減配株も含んでご紹介しますのでご了承ください。

連続増配を続ける有名企業

花王(4452)

連続増配年数:32年

2021年配当(配当利回り):144円(2.39%)

日本を代表する日用品メーカーで、洗剤やトイレタリー業界ではNo.1企業です

1989年から増配を続け、連続増配年数が日本最長の増配記録銘柄です。

三菱HCキャピタル(8593)

連続増配年数:23年

2021年配当(配当利回り):25.50円(4.91%)

日本トップクラスのリース企業です。2021年に三菱UFJリースと日立キャピタルの合併により誕生しました。

配当性向を30%まで引き上げる方針です。

ユニ・チャーム(8113)

連続増配年数:20年

2021年配当(配当利回り):36円(0.72%)

生理用品や紙おむつなどを製造販売する大手トイレタリー企業で、アジア圏でシェアNo.1です。

KDDI(9433)

連続増配年数:20年

2021年配当(配当利回り):125円(3.12%)

大手電気通信事業者で携帯電話事業は「au」ブランドでサービスを提供しています。

ニトリ・ホールディングス(9843)

連続増配年数:18年

2021年配当(配当利回り):140円(0.86%)

「お、ねだん以上。ニトリ」で有名な家具・インテリア小売販売業の国内大手企業です。

連続増配株の魅力

長年増配を続ける企業は、中長期的に業績を伸ばしていることに加え、財務状況も安定している場合が多いとされています。

このような連続増配銘柄は、毎年受け取る配当金が増えるだけではなく、株価が上昇する期待もできることから、とても魅力的な銘柄だと思います。

高配当株と連続増配株の違いを私が保有している2つの株式で比較します。

日本たばこ産業(2914)

日本たばこ産業は、有名な高配当銘柄で株主優待もあることで人気です。

2021年の配当金は140円(配当利回りは6.03%)でした。

日本たばこ産業は、2021年に減配をしてます。

※株主優待は、2022年12月で廃止が決定しています。

配当金推移2019年2020年2021年2022年
取得単価2,4562,4562,4562,456
一株配当金154154140150
配当利回り6.3%7.3%6.0% 
投資利益率6.3%6.3%5.7%6.1%
配当性向77.8%88.0%74.4% 
IR BANKデータより作成(2022年は予想値)

オリックス(8591)

オリックスは比較的高い配当利回りとカタログ式の株主優待が人気の銘柄です。

2021年の配当金は78円(配当利回りは4.2%)でした。

2020年の配当金は据え置きでした。

※株主優待は、2024年3月で廃止が決定しています。

配当金推移2019年2020年2021年2022年
取得単価1,5211,5211,5211,521
一株配当金76767885.6
配当利回り4.8%5.8%4.2% 
投資利益率5.0%5.0%5.1%5.6%
配当性向27.3%34.3%50.1% 
IR BANKデータより作成(2022年は予想値)

投資利益率(ROI:Return On Investment)でリターンを確認する

配当利回りは、現在の株価に対する利回りなので、購入する際の目安になりますが、投資効果を確認するにはROIのほうが適していると思います。

ROIは投資金額に対して、利益が得られているかを表す指標です。

利益を配当に置き換えることで投資利益率を算出することができます。

投資利益率(ROI)= 配当額 ÷ 投資額 × 100(単位:%)

投資利益率(ROI)のメリット①:「長期・積立」投資による効率がわかる

投資利益率(ROI)は投資額に対する配当率のため、長期保有・積立投資による投資効率を知ることができます。

投資利益率(ROI)のメリット②:配当金額が異なる銘柄の投資効率が比較できる

投資利益率(ROI)は、株式の取得単価に対する配当の割合を表しています。

そのため、取得金額や配当金額の異なる銘柄に対する投資効率を比較することができます。

ROIのデメリット:株価変動によるキャピタルゲインを見逃してしまう

投資利益率(ROI)では、株価の変動を考慮していません。

そのため、株価上昇による利益(もしくは下落による損失)を見逃してしまうことがあります。

ROICについて簡単に学びたい方は「P/Lだけじゃない事業ポートフォリオ改革 ROIC超入門」がおすすめです。

初心者向けの内容ですが、ROICの重要性や総資産利益率(ROA)や自己資本利益率(ROE)などの経営指標との違いについてもわかりやすく説明されています。

Amazonで1980円、Kindle版は1604円です。

日本たばこ産業の投資利益率は、2019年の6.3%から2022年は6.1%に減少しています。

オリックスの投資利益率は2019年の5.0%から2022年は5.6%に増加しています。

オリックスの配当は、2019年と2022年を比較すると112.6%増配していますが、株価も上昇しているため配当利回りは3.8%(2022年予想)に低下しています。

オリックスの配当利回りは低下していますが、実際の投資金額に対する利益率(ROI)を計算すると、ROIは5.6%になり増配のメリットを確認することができます。

オリックスは、配当額・株価ともに増加している優良銘柄になります。

効率的に投資利益を高めるためめには、配当の増加率(増配率)の高い銘柄を選択する必要があります。

2019年を100とした場合の配当増加率は、オリックスは112.6%(2022年予想)、日本たばこ産業は97.4%ととなりました。

オリックスは4年間保有しているだけで、受け取る配当金の金額が12.6%多くなりました。

このような、「連続増配×高配当」の銘柄を選び出すことが重要になります。

連続増配株の注意点

連続増配銘柄を選び出すには、売上高のトレンドや配当性向の情報が重要になります。

配当性向は、企業が当期純利益のうち、配当金が占める割合で下記の計算式で求められます。

配当性向 = 配当金支払総額 ÷ 当期純利益 × 100(単位%)

私はIR情報を「IR BANK」で確認しています。 オリックスの会社業績はこちらから確認できます。

注意したい点として、配当性向は高ければ良いというものではないということです。

配当性向が高い会社は、純利益から株主へ支払う割合は多いですが、会社に残る資金は少なくなります。

中長期的な事業成長の観点からすると、研究開発や人材に対する投資等が少ない可能性もあります。

日本たばこ産業とオリックスの配当性向を比較すると、日本たばこ産業は80%前後、オリックスは30〜50%を推移しています。

配当性向から比較すると、増配の余地はオリックスのほうが高いことがわかります。

保有銘柄の分類

私が保有する銘柄を、増配(2019年〜2022年)の種類によって4つに分けてご紹介します。

① 連続増配銘柄

  • 三菱HCキャピタル(8593)
  • ジャックス(8584)
  • 三菱商事(8058)
  • KDDI(9433)

コロナ禍による環境変化の中でも、業績や配当額を着実に伸ばしてきた企業(銘柄)になります。

三菱HCキャピタル(8593)とジャックス(8584)は、「高配当 × 連続増配」銘柄となっており、株価を見ながら優先して積立をしています。

2019年を100とした場合の増配率

2021年 配当利回り(配当性向)

三菱HCキャピタル:4.91%(41.1%)

ジャックス:4.6%(30.8%)

② 連続増配銘柄(増配なし期間あり)

  • 三井住友FG(8316)
  • 日本電気硝子(5214)
  • 三菱UFJ(8306)
  • ENEOS(5020)
  • オリックス(8591)

一部期間において、配当金額が据え置きとなった銘柄です。

据え置きの期間があるとはいえ、昨今の経済環境からすれば、十分魅力的な銘柄だと思います。

三井住友FG(8316)は、「高配当」銘柄でもあり、株価を見ながら優先して積立をしています。

2019年を100とした場合の増配率

2021年 配当利回り(配当性向)

三井住友FG:4.7%(52.1%)

③ 据え置き(増配・減配なし)銘柄

  • ソフトバンク(9434)
  • 武田薬品工業(4502)
  • 日本カーボン(5302)

安定して配当を続けている高配当銘柄になります。

3社とも配当性向が高まってきているので、業績等の推移を見ながら判断をします。

④ 減配あり銘柄

  • 日本たばこ産業(2914)
  • ヤマハ発動機(7272)
  • 三菱ケミカル(4188)
  • キヤノン(7751)
  • 出光興産(5019)

いずれも高配当銘柄でしたが、2019年〜2022年に減配となっています。

2021年から業績や配当金額が回復しているので、業績等の推移を見ながら判断します。

2019年を100とした場合の増配率

出光興産は、2021年に減配したものの2019年に比較すると高い増配率になっています。

まとめ

今回の記事では、連続増配銘柄に着目して、投資をする魅力と銘柄をご紹介しました。

連続増配銘柄の長期保有・積立投資による投資効果を知るためには「投資利益率(ROI)」を指標にするとわかりやすいと思います。

また、配当性向は増配を続ける余地があるのか、一つの目安になると考えています。

投資初心者の方が「高配当 × 連続増配株」銘柄を選ぶ参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました