新NISAで人気の個別株はやっぱり◯◯だった

気になる”お金”の話
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こんにちは、老後の配当収入「月5万円」を目指しているヒデです。

1月27日の日本経済新聞にこんな記事が掲載されていました「NISAで株投資拡大 JT首位、ネット5社調査 高配当利回り人気

新NISAでも高配当株の投資が人気のようですね。

今回の記事では、人気の銘柄について、ヒデの気になる点をご紹介します。

初心者が人気銘柄を購入する際のヒントになると思います。

この記事では個別企業名を紹介しますが、特定の銘柄を推奨したり、将来の投資成果を保証するものではありません。

銘柄や投資時期などの決定については、ご自身で判断をお願いいたします。

SBIホールディングス(8473)

SBIホールディングスはネット証券最大手なので、株に興味のある方にはよく知られた会社ですね。

年間1株配当は150円で、2月1日の株価3639円だと配当利回りは4.1%あります。

ただ、配当性向が113.5%と100%を超えているので、減配にならないか気になります。

配当性向(はいとうせいこう)

企業が当期純利益のうち、いくら配当金の支払いにあてたかを示す指標です。

配当性向(%)=1株当たり配当額 ÷ 1株当たり当期純利益 × 100

配当性向が大きい企業は株主に多くの利益を還元していることになります。一方で会社に残る資金は少なくなるので企業の成長に向けて十分な投資が出来ていない心配があります。

特に配当性向が100%以上の企業は得られた純利益より、株主に還元した金額の方が多いことを示しているので、配当金が継続できるのか心配があります。

SBIホールディングスには優待制度もあり、自社子会社商品または2000円相当のXRP(リップル)のクーポンコードがもらえます

暗号資産(仮想通貨)に興味のある方には気になる銘柄かもしれませんね。

アステラス製薬(4503)

国内3位の大手製薬会社ですが、最近かなり株価が下落していますね。

直近1年以内の最高値2300円から、2月1日は1700円で24%も下がっています。

アステラス製薬の3年間の平均成長率を見ると、売上高は5.3%のプラスですが、営業利益は▲18.3%、経常利益は▲18.6%、当期利益は▲20.4%と減益になっています。

バイオ企業の買収に伴う販管費や研究開発費が膨らんでいるようですね。

1株あたりの配当は60円で配当利回りは3.5%ありますが、株価の下落が利回りを押し上げています。

2024年度の配当は10円増配で、70円の予想になっていますが、配当性向が110.6%もあること、減益が続いていること、株価の下落により利回りが上がっていることが気になります。

日本製鉄(5401)

日本最大手、世界でも3位の鉄鉱メーカーです。

2023年3月の1株配当は180円で配当利回りが5%を超える高配当株ですね。

配当性向も24%程度でまだ余裕がありそうですが、2024年3月の1株配当は150円で減配予想になっています。

1株配当の推移を見ると、年度によって増減しているので、業績によって配当金が左右されそうな銘柄ですね。

私は、安定した配当収入を目指しているので、配当金の増減が大きい銘柄は避けるようにしています。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)

三井住友銀行を中核にした大手金融グループです。

2020年10月以来、株価が上がり続けていますね。

2020年10月の3000円から、2024年1月では7600円まで株価を上げています。

1株あたりの配当金も2020年の190円から、2023年は240円に増配していて、配当利回りは3.5%になっています。

配当性向は40%程度でまだ余裕がありそうです。自社株買いも行われていて株主還元に積極的な銘柄だと思います。

PBRも1倍以下の銘柄なので、私も買いたい銘柄です。

ただ、株価が上がり続けていて、購入するタイミングがわからないので、単元未満株で少しづつ買い増しています。

PBR(株価純資産倍率)1倍未満

PBRは、株価が1株あたり純資産の何倍の水準かを示したものです。

「PBR」が1倍未満ということは、「株価 < 時価総額/発行株式数」という状態になっていることを示しています。

PBR1倍未満の状態は「上場を維持するよりも、すぐに会社を解散して資産を株主で分けたほうがいい」ことを意味しています。

2023年に東京証券取引所がPBR1倍未満の上場企業に対して改善を要望したため、対象企業が対策をして株価があがると期待されています。

武田薬品工業(4502)

国内トップの製薬企業で、2019年にアイルランドの製薬大手シャイアーを7兆円で買収したことがニュースになりました。

2023年度には減益ながらも15年ぶりの増配に踏み切り、1株あたりの配当が188円になりました。

配当利回りは4.4%ありますが、配当性向が80%を超えているため、現在の高配当が継続されるのか心配があります。

私は、今のところ買い増しをせず、ホールドしている銘柄です。

トヨタ自動車(7203)

世界最大級の自動車メーカーで、日本国内では売上が最も大きい企業ですね。

2024年3月の業績予想は、営業利益65.1%増、経常利益51.3%増、当期利益61.1%増とされており好調のようですね。

現在の株価だと配当利回りは2.3%、配当性向は33.4%です。

2023年には、株価が1800円台の時があったので、その時に上手く拾えていたら配当利回りは3%以上になっていました。

2021年以降、毎年増配をしているので今後も増配が期待される良い銘柄ですね。

配当利回りが2%台であり、PBRが1.3倍になっているので、私は購入を見送りしています。

三菱商事(8058)

米国の有名投資家「ウォーレン・バフェットさん」が投資をしていることで商社株は有名ですね。

2020年には800円前後でしたが、今では3倍の2400円まで値上がりしています。

2016年以降は増配が続いて、当時16.67円だった1株配当が、2024年予想は70円まで増配しています。

それでも、株価が大きく上昇しているため配当利回りは2.4%程度になっています。

5年平均成長率が23.3%もあり、魅力的な銘柄なのですが、配当利回りとPBRが1.2倍になっていることから私は追加購入を見送っています。

今後、株価が下がることがあり、配当利回りが3%を超えてきたら買っていきたいと思います。

NTT/日本電信電話(9432)

国内最大手の通信事業グループですね。

2023年に1:25の株式分割をしたので、1株あたり200円未満の少額から購入することが出来ます。

また、100株以上を2年以上の継続保有すると「dポイント」が1500ポイントもらえる株主優待も魅力です。

現在の100株の株価は18500円なので、株主優待の利回りは8%ほどになります。

5年平均成長率が2.2%で低いこと、PBRが1.68倍で割高なため、私は購入していませんが、配当金+dポイントで10%以上の利回りがあることは魅力ですね。

ただし、もらえるポイント数には上限がありました。

NTTの株主優待である「dポイント」は、毎年進呈されるものではなく、同一の株主番号で得られる最大のポイント数は4500ポイントです

詳細はNTTのホームページ「株主さまへのdポイント進呈」をご覧ください

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

三菱UFJ銀行を中核とした国内最大の金融グループですね。

銀行株は超金融緩和政策の路線変更が見られてから株価の上昇が続いています。

三菱UFJフィナンシャル・グループの株価も2020年には400円台でしたが、いまでは1400円台で株価が3倍になっています。

配当も増配を続けていて、2020年は25円でしたが、2024年は41円の予想で配当金が4年間で1.64倍になりました。

増配も続いていますが、株価が上がっているため、配当利回りは3%を下回っています。

配当性向は35%でまだ余裕があり、PBRが0.88倍で割安な良い銘柄だと思いますが、私は三菱UFJフィナンシャル・グループは見送り、配当利回りが3%以上ある三井住友フィナンシャルグループを購入しています。

JT/日本たばこ産業(2914)

社名の通り、たばこで有名ですが、世界でも3位のグローバルな展開をしている企業です。

高配当株の代表銘柄で、やっぱり1位はJTでした。

前身は日本専売公社で、財務大臣が株を保有している国策企業でもあります。

株価は2020年以降も上がり続けて、2000円から4000千円近くまで上昇してます。

配当にも積極的で現在でも4.8%の利回りになっています。

私が気になる点は、配当性向が75%ほどあること、PBRが1.78倍であることです。

高配当銘柄として有名ですが、高値で買ってしまわないように注意しましょう。

まとめ

今回の記事では、NISAで購入されている個別銘柄について、ヒデの目線で気になる点をご紹介しました。

まとめると5つの気になる注意ポイントになりました。

気になる点
  1. 高配当銘柄だけど、配当性向も高い銘柄は配当の継続性に注意したい
  2. 株価が下落していて、見かけ上で配当利回りが高くなっている銘柄は業績に注意したい
  3. 配当金の増減が大きい銘柄は、安定した配当金が得られにくい
  4. なるべく割安の銘柄を買いたいので、PBRが1倍を超えている銘柄はよく検討しよう
  5. みんなが買っている有名な高配当銘柄というだけで選ばないように注意しよう

今回の記事が、投資初心者の銘柄選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考になった方は、また読みに来てね!

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