投資を始めたいけど、損をしてしまいそうで踏み出せない。
投資をしたことない方、投資のリスクが心配の方に、私が投資に失敗した経験を役立てていただきたいと思い記事にしました。
私は2つの投資スタイルで資産運用をしています。
- コア資産として、ウェルスナビ(WealthNavi)」で「長期・積立・分散」投資をする。
- サテライト資産として、個別株から配当金(株主優待もあればgood)をもらう。
詳細は「コア・サテライト戦略を実践する」をお読みください。
この記事を読んでほしい人
- 老後の収入源として株を買おうとしている投資未経験の人
- 株初心者がどうして株で失敗したのか知りたい人
- 株式投資を邪魔する感情について知りたい人
- 初心者が行き着いた投資スタイルを知りたい人
投資の判断について
この記事は私の経験に基づいた考えであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資商品や投資の時期などの決定については、ご自身で判断をお願いいたします。
投資を始めたきっかけ
私が投資を始めたきっかけは、友人が株式投資で4千万円の株式資産を築いていたことを知ったからです。
お金を儲けたいという気持ちから、「利益を上げることに前のめり」な気持ちで株式投資を始めたと思います。
いま思えば、30年もかけて資産を築いてきた友人と、これから投資を始める私が同じように利益を上げられるはずが無いですよね。
でも、当時52歳の私は、友人の成功例や老後資金2000万円問題の不安などから、「株をやらなきゃ」「きっと自分も出来るはず」と考えてしまったと思います。
投資に対する知識・経験ゼロでのスタート
私は株式投資を始めた頃は、友人と同じように「株式の売買」で利益を出そうとしていました。
「安い時に買って、高い時に売る」これだけの知識しかないままスタートしました。
初めての株式投資だったので、値上がりしそうな株を選ぶ知識もスキルも無く、有名な会社の株を買うだけでした。
その後、運良く値上がりしたら売って利益を得ていました。
しかし、未来を予測することはとても困難でした。
「あの時に買っておけば良かった」とか「売っておけば良かった」と後悔することが多かったです。
なのに・・・儲かったんです。最初の何度かの売買では利益が出たんです。
2017年の日経株価平均は約19%のプラス成長です。特に9月以降は大きく伸張しました。
当時の私は、市場のトレンドを実力と思い込んでいましたね。
そして、2018年の日経平均株価は約12%のマイナス成長です。
どんどんマイナスになる・・・
損切ができずにマイナスの評価の株が増えてくる、資金が回転しなくなる・・・
焦る気持ちばかり出てくる、感情に左右される売り買いが続く・・・
ほとんど、ギャンブル
それでも売却利益を出していた記憶から、もう少し粘れば値上がりするんじゃないか・・・
次の銘柄は利益が出るかもしれない・・・
理論では安値で買って高値で売るはずなのに、結果的には逆になってしまった売買も多くありました。
投資する企業のことを調べているわけではない、チャートから情報を読み取れるわけでもない
ただ、名前を知っている企業だったとか、右肩上がりのチャートだったとか
イメージで購入しているだけなので「ギャンブル あるいは クジ」と同じようなものでした。
損失を取り返そうと思って、気持ちが落ち着かなかったり、仕事中に株価が気になったりすることが増えてきました。
このまま株式投資を続けても良くないと考えて一旦やめることにしました。
自分の小遣いの範囲で売買をしていたので、生活に金銭的な影響がなかったことが幸いでした。
投資を邪魔する感情とは
資産運用の勉強をすると「投資を邪魔する感情を理解してコントロールすること」が重要であることが多くの書籍に書かれています。
当時、私がどんな気持ちで投資をしていたのか振り返ってみます。
損したくない気持ち
ちょっとでもプラスになると売りたくなる。
利益が少なくても、ちょっとでも、プラスになれば良いんですけどね。
売買に慣れてくるとだんだん欲が出てきて、もう少し値上がりするかもしれないと思ってしまいます。
そうなると、売り時を逃すこともありました。
損したくない気持ちは、欲張りの気持ちにつながっていくと思います。
私が短期売買を止めた理由でもあるのですが、値動きが気になって仕事の集中力が落ちてしまいました。
欲張りな気持ち
株価は上がったり、下がったりするので偶然に利益が出ることがあります。
そういう経験が欲張りな気持ちを増幅させるのかなと思います。
株式相場の格言で「落ちてくるナイフはつかむな」というものがあります。
下落している銘柄を買うのは、底を打ってからにすべきという教えなのですが、値上がりする前に買いたくてつい手を出してしまいました。
上手く購入できた時の記憶が強く残っているのだと思いますが、都合良く売買できて利益が上がることは少なかったです。
この時も値動きが気になってしまうので、私の生活スタイルには合いませんでした。
失敗したくない気持ち
「株式投資に失敗した」となる時は、マイナスの確定をする時です。
いまは買った時よりマイナスだけど、もう少ししたら値上がりするかもしれない。
そう思ってしまうと、売れなくなって、マイナス評価の株が増えていく。
企業の業績等を理解して買っていたわけではなかったので、「ギャンブルやくじを買う」ような感じでした。
潤沢な資金があったわけではないので、塩漬け株が増えると新たな株を購入する資金が乏しくなってしまいました。
フリーの投資資金が減っていき、「いいな」と思った時に投資が出来なくなり、精神的にも追い込まれていきました。
投資初心者にあう投資方法はあるのか
これまで、私が資産運用を始めたきっかけと、株式の売買で利益をあげようとして成果が出なかった経験やその時の感情についてご紹介をしました。
資産運用は一旦やめていたのですが、少しずつ知識や経験は増えていたので、どんな資産運用が自分に合っているのか、書籍やWEBで勉強する日々が続いていました。
確定拠出年金で投資信託の長期保有による効果を実感した
2015年頃に企業型確定拠出年金の資産運用セミナーを受講する機会がありました。
「当社の退職金制度は確定給付制度と確定拠出制度で成り立っているので、退職金制度全体から見れば確定拠出年金の部分はリスクを取る考えもある」と聞きました。
その後、確定拠出部分においては、国内株・海外株・新興国株に振り替えました。
数年ぶりに運用実績を確認すると、年平均で3%ほどのプラスになっていました。
この時に「投資信託の長期保有の効果」を実感しました。
その後、海外株中心のポートフォリオに変更し、年平均6%近くに成長しています。
リバランスの失敗
投資の知識も増えてきて、確定拠出年金の運用にも興味が出てきたころ、リバランスという言葉を知りました。
リバランスは相場変動で崩れたポートフォリオを元の配分に戻すことです。
当時、私の確定拠出年金(DC)の評価額を確認すると、海外株式でかなりの利益が出ている状態でした。
これはリバランスをしなくてはと思い、早速運用商品の預け替えをしたところ。。。
あれ???
海外株を必要以上に売ってしまい、日本株と新興国株に大きくバランスが移っていました・・・
どこで入力を間違えたのか、計算間違いだったのか、リバランスに失敗してしまいました。
ウェルスナビ(WealthNavi)との出会い
投資信託も悪くないなと思っていた頃、ウェルスナビ(WealthNavi)という資産運用の全自動サービスを知りました。
社長の柴山さんが創業のきっかけを語ったコラムを読んだ時にこれだと思いました。
「ウェルスナビ HP」より
これまで悩んでいた、投資商品を選ぶことや分散させること、更にリバランスまで自動でやってくれるなんて・・・
こんな素晴らしいシステムがあるのかと思いました。
「ウェルスナビ HP」より
約1%の手数料で全ての悩みが解決する、自分の貴重な時間を消費しないところにメリットを感じています。
運用実績が気になると思いますが、私は始めて4年ほどで評価額が+36%前後になっています。
CEOの柴山さんが成績を公開しているので参考になると思います。
「ウェルスナビ HP」より
高配当株への投資
ウェルスナビ(WealthNavi)で資産運用を始めた頃、コア・サテライト戦略という資産運用の考え方を知りました。
ウェルスナビ(WealthNavi)の資産運用は手間もかからないし、運用実績にも満足していますが。。。
刺激が欲しいというか。。。
自分で投資をしている実感や楽しみが欲しいんですよね。
サテライト資産としてもう一度、株式投資をやってみることにしました。
以前のように売却益を求めるのではなく、長期保有で配当金や株主優待による利益を得る方針です(値上がりしてくれることは大歓迎です)。
特に「高配当株」といわれる銘柄に分散投資をしてリスクをコントロールしていきます。
単元株で銘柄を分散投資できるほどの予算がないので、単元未満株を購入できる証券会社を活用しています。
投資できるタイミングで、配当利回りの高い銘柄に単元未満で買い足しているだけですが
毎年安定して4%前後の配当金を受け取ることが出来ています。
まとめ
私は株式売買の勉強をしないまま、利益をあげようとして失敗しました。
当然の結果ではありますが、株式の売買で利益を上げることは投資初心者に難しい手法だと思います。
現在の投資スタイルになるまでに遠回りをしましたが、投資初心者は王道と言われる「長期・分散・積立」投資を投資信託やETFで始めるのが良いと思います。
その際には積立投資ができるような証券会社やロボットアドバイザーを活用すると便利だと思います。
資産運用に慣れてきたら、王道の「長期・分散・積立」投資をコア資産(投資信託やETFなど)として、リターンを目指すサテライト資産(高配当株など)にチャレンジする事もできます。
その際には、コア・サテライト戦略を実践して、リスクをコントロールすることが重要です。
最後に
この記事では、私の投資失敗体験と現在の投資スタイルについてご紹介しました。
「長期・分散・積立」投資のスタイルになってから、投資に費やす時間が減り、仕事に悪影響を及ぼすストレスもなくなりました。
現在の投資スタイルになって3年になりますが、私には合ったスタイルだと感じています。
いまではスキマ時間を使って、私のように投資は素人だけど「老後の収入源を作らねば!」という課題意識を持っている方の参考になるブログを書いています。
私の記事がこれから資産運用を始めようと考えている方の参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。