ウェルスナビ(WealthNavi)のドル建て評価額が元本割れ寸前

お金を増やす
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円安や株価の下落、不透明な世界経済のニュースが連日のように流れ、資産価値の下落が気になってしまう方もいらっしゃると思います。

大切な金融資産ですから、資産評価の下落により不安になる気持ちは私も同じです。

しかし、この様な相場環境である時こそ冷静に対処することが重要です。

この記事を読んで欲しい人

・資産の評価額が下がってきて、このまま運用を続けていいのか不安な人

こんにちは、ヒデです。

私は2018年からウェルスナビ(WealthNavi)で長期・積立・分散投資を継続しています。

最近、米国ETFが下落している影響で、私のウェルスナビの評価額(ドルベース)も元本割れに近づいてきました。

この記事では、投資相場の下落でメンタルを疲弊させないために、これまで私が体験してきた「投資の心構え」をご紹介します。

記事を読んで下さった方が、少しでも冷静に投資の判断ができれば幸いです。

投資の判断について

この記事は私の経験に基づいた考えであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。

投資商品や投資の時期などの決定については、ご自身で判断をお願いいたします。

私のウェルスナビ(WealthNavi)評価額

ドル建て評価額(右側のグラフ)」では、含み益である青色部分が減少して、元本のライン(水色)に近づいています。

円建て評価額」では、円安の影響で評価額を保つことができています。

円建て評価額(WealthNaviアプリから作成)
ドル建て評価額(WealthNaviアプリから作成)

ドル建ての最高増加率は33.26%(2021年11月8日)、円建ての最高増加率は40.92%(2022年4月19日)でした。

最高値からの下落率は、ドル建ては▲30%、円建ては▲14%になります。

王道の投資スタイル「長期・積立・分散」を淡々と続ける

投資の王道スタイルである「長期・積立・分散」の実践について冷静に考えてみましょう。

長期投資

長期に投資することで複利効果を得て資産が大きく成長します。

相場は常に変化しているので、日々の変動に一喜一憂することなく長期で成果を得るようにする。

そして、短期のマイナスは受け入れる。長期間の成長グラフに目を向けるようにします。

長期投資によるリターンの安定化や複利効果を説明した記事『長期投資のメリットの基礎知識

WealthNaviコラムより

上記の記事では、長期投資によりリターンが安定することが説明されています。

投資を始めた頃は、リターンの変動幅が大きいですが、5年・10年と投資を継続するうちに変動幅が収束してきます。15年間をトータルでみると元本割れはなかったと分析されています。

私はウェルスナビを始めて5年目なので安定してくるのはまだ先だと思っています。

積立投資

相場の変動を予測することはとても難しく、タイミングを合わせようとして割安な時を逃してしまうことがあります。

相場の下落時には、長期投資と分散投資を組み合わせることで、株価が下がっている時に割安で投資ができることになります。

定額で積み立てている場合には、「ドル・コスト平均法」の仕組みで割安の時に購入量が増加する効果が得られます。

苦しい時も積立を続けるための記事「相場下落時こそ積立を 〜下落時の積立なら、回復するだけでプラスに〜

WealthNaviコラムより

分散投資

2022年の市場はアメリカの金融緩和の縮小に始まり、株価が下落基調になっています。

株式の下落リスクを分散させる資産として、次の3つがあげられます。

  • 債券
  • 不動産

私のウェルスナビの評価額を資産クラス別にご紹介します。

資産クラス別の評価額

円建て(左側のグラフ)は全ての資産クラスがプラスを維持しています。

マイナスになっているのは、ドル建て(右側)の日欧株(VEA)新興国株(VWO)、米国債券(AGG)です。

米国株(VTI)、金(GLD)、不動産(IYR)はドル建てでもプラスを維持しています。

米国の金利上昇の影響などを受け、米国債権の評価額もマイナスになっています。

円建て 資産クラス別評価(WealthNaviアプリから作成)
ドル建て 資産クラス別評価(WealthNaviアプリから作成)

市場に居続ける

投資のバイブルと言われる「敗者のゲーム」

著者のチャールズ・エリス氏は市場が上昇する瞬間を逃さないために「稲妻が輝く瞬間に居合わせる」と表現しています。

稲妻はいつ輝くかわからないので、市場に居続ける事が大切です。

市場に居続けろといわれても、市場は半年ほど下がり続けています。

どこまで下がるのか不安を感じて、資産運用をストップした方が良いのではと考える方もいらっしゃると思います。

下のグラフは、VTI(Vanguard Total Stock Market index Fund)の年初来からの評価です。

VTIは年初来から約25%下落しています。

VTI(Vanguard Total Stock Market index Fund) iPadアプリ「株価」で作成

短期のグラフを見ると、メンタルも下がるので、10年間の推移を見てはどうでしょうか。

山高ければ谷深し

先人が残した言葉で、「相場は急上昇することもあれば、急降下することもある」という意味です。

2020年〜2021年の相場が急上昇とすれば、2022年は急降下であるということですね。

現在は大きく値下がりをしているものの、これまでも上がったり下がったりを繰り返しています。

VTI(Vanguard Total Stock Market index Fund) iPadアプリ「株価」で作成

将来の上昇を期待するならば、今の下げ相場は投資のチャンスと考えることもできます。

落ちてくるナイフに手を出さない

将来の上昇を期待するなら、いまは投資のチャンスかもしれません。

しかし、「落ちてくるナイフに手を出すな」という格言もあります。

「相場が下がっている時に買ってしまうとさらに下がった時に損失が拡大してしまう」という意味です。

購入のタイミングって難しいですよね。

下がっている時はチャンスだけど、途中で買ってしまうと損失が拡大してしまう。

だから、初心者は「長期・積立」が重要なんだと理解しています。

世界経済の成長を信じる

将来の相場の上昇を信じるなら投資を継続する、信じられなければ中止をした方が良いですね。

人々はより良い生活を望んでいると思いますし、その思いがある限り経済も成長すると考えています。

日本では少子化による人口減少、高齢化による労働人口の低下など経済にマイナスの面が出ていると思いますが、世界のGDP(国内総生産)や国民総所得などは上下をしながら増え続けています。

世界の1人あたりの国内総生産

Data Commons プレイス エクスプローラ

世界の人口

Data Commons プレイス エクスプローラ

私は日本経済の成長も願っていますが、世界経済の成長に期待をしています。

海外資産の比率がより高まるように分散投資を進めています。

まとめ

今回の記事では、相場が下落している状況で「冷静に対処するための投資の心構え」についてご紹介しました。

今回のポイント
  • 投資の王道である「長期・積立・分散」を淡々と続ける
  • 市場に居続ける
  • 世界経済の成長を信じる

資産運用で必ず成功する方法はありませんが、この3つを実行することが将来の資産形成につながると様々な報告から示されています。

私は厳しい相場環境でも運用を続けられるように無理な追加投資をせず余裕資金で投資をするようにしています。

また、感情に左右されず、自動で投資運用できるウェルスナビ(WealthNavi)の活用をこれからも続けていきます。

今回の内容が、相場下落で不安な気持ちになっている方のアドバイスになれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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